ケトン体を知る

ケトン体は燃料

人間のエネルギーを作り出す燃料としてブドウ糖がよく知られています。では、ブドウ糖の原料を食べ物から摂ることができなかったとき、人間はどのように生存できるのでしょうか?

身体はブドウ糖以外にも様々な燃料を使うことができます。その中で最も重要な代替燃料がケトン体です。

ケトン体はブドウ糖の原料である糖質摂取が制限された時に脂質から作られます。

ケトン体の材料となる脂質は最も重要性の低い蓄積脂肪から先に得られます。下腹に溜まっている内臓脂肪や、いらないところに付いている皮下脂肪などです。

ケトン体は食べた脂質からも作られます。その特別な脂質は中鎖脂肪酸。ケトレアに60%以上含まれている脂肪酸です。中鎖脂肪酸は唾液と胃液で分解され、小腸から門脈を通って肝臓でケトン体へと変わります。

ケトン体の種類

ケトン体とは「アセト酢酸」、「β-ヒドロキシ酪酸」、「アセトン」の総称です。

アセト酢酸

糖質摂取が少なくなると血中のアセト酢酸が増加します。エネルギー産生に使用されなかったアセト酢酸は腎臓により濾過され尿により排出されます。ケトン体試験紙は、尿中のアセト酢酸に反応しています。

βヒドロキシ酪酸

βヒドロキシ酪酸は肝臓でアセト酢酸より合成され、血中をとおして全身に運ばれます。採血によるケトン体濃度測定器はβヒドロキシ酪酸に反応します。

アセトン

アセトンもアセト酢酸から合成されます。アセトンは呼気と尿から排出されます。呼気から排出されるアセトンはネイルリムーバーに含まれている成分と同じです。フルーティな香りがします。

ケトン体の発生

ケトン体は三大栄養素の摂取量を調節することで発生させることが可能です。個人差はありますが、以下は国際的に最も広く使われているガイドラインです。

■ 一日の糖質摂取量を50g以下に抑える

お米や小麦由来のご飯、パン、麺、などを食事からのぞき、さらに糖質量の高い根菜や果糖を多く含む果物の量が多くなりすぎないように調整していくと食事からの糖質摂取を50g程度に抑えることが可能です。

糖質摂取が50-130g 程度でしたらケトン体が低度で発生します。緩く長く続けたい方にお勧めの食べ方です。

■ タンパク質を体重の1/1000以上摂る

体重50kgの人は50g、60kgの方は60g。お肉に換算すると5~6倍の重さになります。50gのタンパク質をお肉で食べていこうとすると250~300gの量が必用です。

運動量が多い方は、筋肉の減少を防ぐためにタンパク質を運動量に応じて体重の1.8/1000まで上げてください。

■ 脂質で必要なエネルギー消費分を確保

脂質量の高い食材で足りない分はオイルを工夫して多めにとっていくことになります。

■ ビタミン・ミネラル等、微量栄養素を

厚生労働省が奨励する野菜摂取量350g以上のお野菜を摂ることで、代謝に必要なビタミン・ミネラルをしっかり補充していきます。

■ お水を飲む

ケトン体には利尿作用があります。またこの食事法を実践される多くの方で代謝が上昇し水分が使われます。1日2Lを目安にお水を飲みましょう。

ケトン体の発生

この食事法により体内のブドウ糖貯蓄量を減らすことで、代替燃料としてのケトン体が2~3日で発生します。

イキイキライフ

ケトン体質とは、ケトン体を主燃料、ブドウ糖を副燃料として代謝エネルギーを作り出す身体を持っていることです。ケトン体質での生活は全く異なる世界を体験できます。

軽快なカラダ

軽快なカラダとは文字通り、軽くて快適な身体を持つこと。栄養価の高い正しいケトンダイエットを1カ月も続けると身体の構造に大きな変化が起こります。

①不要な脂肪が減る

②必要な(自分が魅力的になる)脂肪がつく

③必要な筋肉が増える

筋肉がついていらない脂肪が減ると、カラダがとても軽くなります。

快適さ、それはあなたの心があなた自身の身体に対して抱く感情です。そして、その感情は様々なホルモンの作用で起こります。

過剰な糖摂取で代謝ホルモンでも上位にあるインスリンが上昇し、その結果、下流の様々なホルモン分泌が乱れがちになります。

ケトン体質はインスリンを正常化し、ホルモンバランスを整え、その結果あなたの心は驚くほど穏やかになります。

祈りや瞑想で心を鍛えるのも一つの道ですが、食事を変えることほど快適で幸せな人生を簡単に取り戻す手段は他にありません。

感覚が敏感に

ケトン体質になると感覚が研ぎ澄まされてきますので、アルコール、カフェイン、甘いもの等、あらゆる刺激に対する感じ方に敏感になります。とくに甘いものは少量で満足するようになります。

内側から美容

ケトンダイエットは余分な脂肪を燃やすだけでなく、お肌や髪の艶と質感を内側から高めてくれます。糖体質からケトン体質へ移行された方々は例外なく美しくなっていきます。

高まる生産性

朝、目が開いた瞬間に、意識と体がつながらずにぼーっとしていませんか?もう一度布団をかぶりたい気持ちに襲われませんか?

通勤電車やバスの中で眠たいですか?もしくは会社に到着してこれから仕事だ!というときに眠たくなりませんか?

11時ごろになるとお腹が空いて昼食のことが気になっていませんか?

食事から帰ってきて1時間ほどすると猛烈な睡魔に襲われることはありませんか?

夕食まで待てずにおやつを食べていませんか?

夜は遅くまでなかなか眠れなかったりしませんか?

これはあなたの人生が食事の時間にコントロールされているということです。これらの時間をすべて足していくと3~4時間になります。食事の時間に脳が支配されている間は、1日のうちこんなに長い間、非生産的な時間をすごしているということになります。

ケトン体質を一度体験してみてください。人生の4分の1の時間が自動的に増え、その時間を使ってあなたはより豊かな人生を送ることを選択できるでしょう。

ケトン体質のあなたは、いつ、なにを、どれだけ食べるのか、に対する完全な支配があるのです。糖体質のあなたは、人生の4分の1を食べることに支配されています。

中鎖脂肪酸を知る

ケトレアには中鎖脂肪酸が豊富です

ケトレアは中鎖脂肪酸を62.2%含有しています。

中鎖脂肪酸は他の植物オイルには極わずかしか含まれておらず、自然のココナッツから搾ったオイルのみに60%以上含まれています。中鎖脂肪酸、そしてその一つであり、ココナッツオイルの約半分を占めるラウリン酸についてご紹介いたします。

中鎖脂肪酸は母乳成分

ラウリン酸を含む中鎖脂肪酸は母乳中の脂質を構成する重要な脂肪酸です。ラウリン酸は抗菌・抗ウイルス作用に優れ、免疫が備わっていない赤ちゃんを守ってくれています。また母乳中の脂質は弱ケトン体質の新生児にとっては重要なエネルギー源です。母体の中鎖脂肪酸摂取が増えるほど母乳の中鎖脂肪酸量も上昇します。

赤ちゃんが大人になっても中鎖脂肪酸は最高のエネルギー源として、身体のために働いてくれます。

消化・吸収が早い

中鎖脂肪酸は唾液と胃の脂質消化酵素で分解されます。消化された脂肪酸はそのまま小腸へ向かいます。

ココナッツオイル以外のオイルは99%以上が「長鎖脂肪酸」で比較的分子が長く消化に時間がかかります。胃では分解されず、小腸にて腸における脂質分解酵素、膵リパーゼにより分解されます。

ココナッツオイルはその他の植物オイルと比較して、とて消化しやすいオイルです。

身体に貯まりにくい

中鎖脂肪酸は小腸で分解された後、門脈を通って肝臓へ運ばれ、肝臓でケトン体へと変わります。通常ケトン体は糖質摂取量が低い時に身体が脂質を燃やすケトン回路を使う時に発生します。しかし、中鎖脂肪酸は一般的な食事をしていてもケトン体へと変わってくれるのです。ケトンは身体で使われなければそのまま尿として排出されます。

酸化に強い飽和脂肪酸

飽和脂肪酸は酸化に強いという特徴があります。中鎖脂肪酸は飽和脂肪酸です。自然の植物オイルは多くの不飽和脂肪酸を含んでおり、加熱したり光があたると酸化が起こります。ココナッツオイルは90%以上が飽和脂肪酸なので、酸化しにくく長期保存も安心です。